今回は北海道立近代美術館にて開催されている「国宝・法隆寺展」に行ってきたので、感想・購入グッズ等をご紹介します。
教養を深めたいなど知識欲のある人
休日を家でダラダラ過ごしてしまうことに罪悪感を感じてしまう人に
美術館巡りがおすすめです。
われに救世(くぜ)の願(ねがい)あり
気になっていた法隆寺展に行ってきました。
千何年前に作られた仏具の数々、、、
全く知識のない自分でも、その迫力に圧倒されました。
中でも印象的だったのは菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしゆいぞう)
姿形、大きさ、表情、ヌメっとした質感、全てにおいて独特の異彩を放っていました。(下のチケット、右側の仏像です)
あまりに美しく、かっこよかったのでファイルを購入。
柔和な表情の中にも威厳が漂う、そんな印象でした。
また、体は柔らかな曲線で表現されつつ、意外と背中は広い。
見方によって、男性にも女性にも見える造形が一層魅力を引き立てているようです。
裏側は正面からのショット。
表のプリントが透けているのがまた良い。
全てを美術館内で消化をすることはできなかったので図録を購入。
家に帰ってからも楽しめるのが魅力の図録。
余韻に浸ります。。
美術館で非日常を
美術館巡り、意外と面白いです。
本や映像ではわからない圧倒的な存在感を感じられたり、制作背景など歴史についての解説が読めたりと、非日常体験ができます。
鑑賞方法はそれぞれで、あまり肩に力を入れずにただぼんやりと眺める、気合を入れて説明をすべて読んでみる、1番好きな作品を探してみる、などなど。
正直な話、年齢層は高めなので非常に落ち着いた鑑賞ができるポイントもいいですね。
過去には、、、
過去にはフェルメール展やエジプト展などが開催されていました。
少しですが、ご紹介。
よし、芸術に触れて教養を高めるぞ!
と意気込んで足を運んだフェルメールと17世紀のオランダ絵画展
ヨハネス・フェルメールが描いたとされる窓辺で手紙を読む女という作品の中に実は天使が描かれており、フェルメールの死後、作風が時代に合わないと(確かそんな理由)第三者により塗りつぶされてしまっていたことが判明。
気の遠くなるような修復過程の末に、天使が姿を現しました。
ざっくりとですが、メインとなる窓辺で手紙を読む女に関する説明はこんな感じでした。
このフェルメールの作品の修復過程の説明がまあ面白い。
とっても繊細で細かな作業を来る日も来る日も続けていくわけですが、その執念たるや、、、
なぜそんな作業を行うのか、それは隠された絵に意味があるから、、、
当然その解説も紹介されています。
結果的に表れたのは天使の絵でしたが、それは画中画(がちゅうが)と呼ばれる表現技法で絵の中に絵を描き入れることでその作品全体の意味合いを表現します。
窓辺の女性が読んでいる手紙の内容はわかりませんので、かつては鑑賞者がおのおの感じるしかなかったのですが、天使の存在が露わになったことで、手紙が女性にとって良い知らせであることが示唆されたのです。
僕はこれを知り面白さが跳ね上がりましたね。
美術館に行くと素人だからこそ多くの発見があります。
実際に作品を目にするのも楽しいのですが、その作品の周辺知識を解説から紐解いていくのも良いです。
フェルメールの作品だけでなく17世紀のオランダ絵画もたくさん展示されていました。
こちらは古代エジプト展のグッズ。
ミイラ見に行くぞ!と意気込んで足を運びました。
ミイラや当時使われていた道具、書物などが展示されており、当時の生活や文化に触れられました。
ミイラとはどのような意図で作られたのか、どのような死生観を持っていたのかなど詳細に解説されていましたが、例によって館内ですべてを消費することができなかったので図録を購入。
面白かったのが古代エジプト人の虫に対する考え方です。
フンコロガシをスカラベと呼び大切に扱ったり、ハエを武勇の印としているのです。
なんでも、
フンコロガシが糞を転がしている様子を
「太陽を運行しているようだ!」と思ったり、
ハエがしつこくまとわりつく様子を
「粘り強く戦っているようだ!」と思っていたようなんです。
なんかお茶目な感じがしてきます。
遠い時代の異国の文化であっても共感できたり、クスッと笑えるところがこの展示の一つの魅力かもしれません。
展示物の迫力もさることながら、グッズもかわいいので楽しいです。
楽しみ方はそれぞれ
作品など展示物を眺めるのもよし、解説を読み込むのもよし。
素人がマイペースに楽しめるのが美術館巡りの面白さだと思います。
楽しみ方は人それぞれ
今回は美術館巡りの紹介でした。